薬局の選び方

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最適な薬局の選び方

自分に合った店舗(薬局)の条件とは?

「条件の良い店舗(薬局)を買いたい!」 誰もが同じことをお考えかと思いますが、果たして独立開局に当たって一体何が「良い条件」なのでしょうか?色々な角度から考えてみましょう。

① 応需枚数(薬局)

一人薬剤師体制をお考えの場合、当然にして一人で手が回る程度の応需枚数を考慮する必要があります。過度な応需枚数は、新たな労務費を生み、逆に利益を圧迫しかねません。また、枚数が少なくても、一包化作業や在宅対応に時間が取られ、手が回らないケースも有りますので注意が必要です。 一日の処方箋が40枚未満で、年収1,000万円超の方も数多くいらっしゃいます。まずは、一度ご相談下さい。

② 薬剤師の雇用

慢性的な薬剤師不足により、まだまだ採用は非常に厳しい環境です。創業当初かつ1店舗経営の不安定な時期であればなおさらですし、薬剤師の雇用は、労務費以外にも、当然にして人間関係という大きな問題も生み出します。 円滑なオペレーションや自分のメンタルヘルスケアのためにも、まずは薬剤師1~1.5人体制を基準にお考え頂いた方が無難と思われます。

③ 通勤圏内

弊社は、10年来の実績で全国的なネットワークを有しておりますので、様々な地域の案件をご紹介可能です。自宅からの通勤範囲でお探しの皆様にも、最適な案件をご紹介できる可能性がございますので、将来的に独立開業の可能性のある薬剤師の方は、お早めのご登録をお勧めいたします。

④ 譲り受け金額

近年の改定増税で、薬局M&Aの相場は確実に下がってきていますが、1日の応需枚数が50~60枚の場合、未だ中堅チェーン薬局が比較的高い評価を提示するケースもございます。個人で中堅企業と同等以上の資金を捻出することは、非常に困難かつリスキーな問題であります。まずは、ご自身の手の届く範囲でのご検討をお勧めいたします。以下が目安となりますのでご参考にして下さい。

項目 目安金額
営業権 0~1,000万円
商品在庫 200万円~1,000万円
固定資産 0~500万円
店舗保証金 0~300万円

別途、リース物件、消費税、手数料など。

トータルのコストで、平均的には1,500万円~2,500万円くらいとなります。
独立薬剤師.comでは、10年来の薬局M&A経験に基づき、全国の薬局チェーンとの信頼関係を構築しております。他社仲介会社には発掘できない、独立するに相応しい魅力のある案件を全国的に保有していますので、ご希望に沿ったご紹介が可能です。

譲り受け金額の判断

「予算はどれくらいあればいいの?」 「提示された金額が妥当なのかどうか判断できない!」 これまで必死に働いて積み上げた独立資金を、少しでも有効に活用したいと誰もがお考えかと思います。では、どのように譲り受け金額を判断すべきなのでしょうか?

① 投資額と回収期間

まずは、何年薬局を経営すれば譲り受けに費やした資金を回収できるのかを考えます。当然、薬局の経費は様々な使途があり、単純に財務資料を見ても全容が分かりません。独立薬剤師.comでは、精査を重ねた上で正常な収益力を計算し、増税改定の影響も鑑みた将来的な収支シミュレーションをご提示いたします。財務的な知識が無くとも、万全なバックアップ体制を構築しております。

② 処方元ドクター

処方元ドクターが高齢で、あと何年続くのかわからないというマンツーマンの店舗は、当然にして投資回収困難となるリスクが高く、独立するに相応しい薬局ではありません。ドクターの年齢、後継者の有無、人間性、嗜好、疑似リベートの存在、移転の可能性など、ご判断に必要な詳細な情報をご提供いたします。

また、不用意に自ら卸や知人に情報収集を行い、万が一情報が漏洩した場合、賠償責任に問われる可能性も有りますので、情報収集・管理には細心の注意が必要です。

③ 技術料

技術料は、薬局経営において利益に大きく影響します。総合病院門前では、売上対比の技術料が15%程度という事も珍しくありません。また、報酬改定による加算体制の調整などで技術料は大きく変化します。独立薬剤師.comでは、そのような政策変化などにも対応し、詳細なシミュレーションによる将来収支予想をご提供しております。

その他、留意すべきこと

① 家主、賃貸借契約

店舗を賃貸するケースでは、家主と賃貸借契約を締結することになります。地域の家賃相場や周辺環境、技術料の金額(収益による判断)などから、家賃の妥当性を判断いたします。譲り受け前に高額な家賃を支払っていた案件では、譲り受け後も同等の家賃設定になりかねません。検討段階での見極めや、事前の家賃交渉が重要となります。また、事業用借地権の場合などの賃借期限や、保証金の償却有無などにも十分留意する必要があります。

② 固定資産、リース契約

譲り受けの対象となる固定資産は様々ですが、建物、土地、什器備品等は、時価換算し適切な価格にてお譲り受け頂けます。正常な減価償却がなされているかなど、判断が難しい部分も、ご紹介の前段階で独立薬剤師.comが精査いたしますので、安心してご検討頂けます。 また、分包機やレセコンなどのリース契約は、第三者に承継できないケースが多いため、独立薬剤師.comでは、別途対策をご案内させて頂いております。

③ 店舗内覧、周辺環境の確認

独立を夢見て一生懸命頑張ってこられたわけですから、こんなはずではなかった、となっては後の祭りです。

  • 腰を据えて働ける雰囲気なのか。
  • 薬歴記載状態の確認。(事業譲渡のため、薬歴未記載の返戻リスクは承継しません)
  • 旧式機器買い換えの可能性。(サポート期間終了でメーカーにも部品がない)
  • 処方指示や使用薬剤の内容(体制加算が取れる環境なのか)
  • 近隣薬局との連携が取れる環境なのか(小分け、24時間連携) など

上記以外にも、内覧しないとわからないことが多々ございます。独立薬剤師.comでは、納得いくまでご検討頂ける機会をご提供いたします。

④ 従業員の承継

譲り受け後も、患者さんが急に変わるわけではありません。ある日突然知らないスタッフばかりになっていては、患者さんも困惑するはずですし、処方元ドクターへの印象も悪くなりますので、一般的には、従前の医療事務を承継して頂きます。また、交渉次第では、パート薬剤師の承継も可能となる場合もあります。もちろん、事前にご面談頂いたうえで、共に働ける人物であるかどうかのご判断を頂きます。

⑤ 処方元ドクターへの挨拶

譲り受け後、ドクターとの人間関係がうまくいかなければ、安定した運営は望めませんし、精神的負担は増大します。前オーナー同席の元でのドクター挨拶はもちろん、その後のお付き合いの仕方のレクチャーなど、いかに円滑な承継が出来るかを案件ごとに模索します。ドクターへの正しい説明の仕方や告知のタイミングは、特に重要なポイントとなります。

⑥ 譲渡契約書

譲り受けの際には、売手側企業と事業譲渡契約を締結します。契約書の記載条項は、専門的で多岐に及ぶため、重要事項の漏れや、直接交渉の場合には買い手側に不利な条項が散見されます。独立薬剤師.comでは、多数のM&A経験の蓄積から、緻密かつ公平な契約書をご提示させて頂いております。 譲り受け後のトラブルを未然に防ぐために、法務面においてもしっかりとした対策を講じておくことが重要となります。